Webライター10人のトラブル対応事例!クライアントとのエピソードとともに紹介

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Webライター10人のトラブル対応事例!クライアントとのエピソードとともに紹介
この記事の執筆・監修者
七瀬あみ

当サイトの運営者、七瀬あみです。

Webライターとして、年間150記事以上執筆。企業のメディアに携わることが多く、記名記事の実績もあります。現在はライターの育成にも力を入れています。
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Webライターはクライアントとダイレクトにやり取りをしなければならないため、些細なことからトラブルになるケースも少なくありません。

なかには「報酬が支払われない」「音信不通になった」など、悪質なクライアントが存在するのも事実です。

そこで当サイトでは、Webライターの本音をリサーチするために独自アンケート調査を行いました。

10人のWebライターに聞いた、実際にあったクライアントとのトラブルと、そのときの対応を紹介します。

トラブルを回避するために気をつけるべきポイントも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

Webライター10人に聞いた!クライアントとのトラブルと対応事例

10人のWebライターに聞いた、実際にあったクライアントとのトラブルと、そのときの対応事例を紹介します。

トラブルが起こらないように気をつけていることも聞いていますので、ぜひ参考にしてみてください。

体験談

アンケート調査は「クラウドワークス」で行い、以下の項目に回答していただきました。

  1. Webライター歴
  2. 実際にあったクライアントとのトラブル
  3. そのときの対応
  4. トラブルが起こらないように気をつけていること

事例1:突然アダルトな文章を求められ、断ったら逆ギレされた

1人目は、ひろこさん(30代女性)です。

Webライター歴を教えてください。

約10年

クライアントとのトラブルについて、どのようなことがあったのか詳しく教えてください。

私の専門分野について執筆をお願いしたいということで請け負いましたが、だんだん違う内容のアダルトな文章を求められるようになりました。
報酬単価もよくなかったので「これは話が違う」と先方に申し出たところ、「女性に任せるんじゃなかった。これだから女は仕事を頼めないんだ」などのパワハラや、女性を見下すような言葉を投げかけられて、仕事を終わることになりました。
不愉快な思いをしてまで続けたくなかったので、これはこれで良かったと今では思っています。

そのトラブルに対して、どのように対応しましたか?

先方に「当初伺っていた仕事内容と現在求められているものが違うので、改善して欲しい」という旨を告げました。
相手が怒り出してしまったので、結局改善されませんでした。
契約内容が違うときなどは、今でもきちんと言うようにしています。

トラブルが起こらないように気をつけていることを教えてください。

クラウドソーシングの場合、依頼者の評価や口コミなどをよく見るようにしています。
また、トラブルが起きそうなときはきちんと文章に残して相手に伝えるようにしています。
それだけでトラブルに遭遇することはかなり減りました。

事例2:納品後に連絡が取れなくなった

2人目は、ゆんさん(30代女性)です。

Webライター歴を教えてください。

約5年

クライアントとのトラブルについて、どのようなことがあったのか詳しく教えてください。

2022年7月頃、クラウドワークスにて記事の作成を依頼されたときのことです。
初めて取引するクライアント様でした。
依頼段階では連絡もスムーズで迅速な対応だったため、安心できると思っていました。
しかし記事を納品した途端に連絡が取れなくなってしまい、検収作業が滞り、報酬が支払われない状態が1か月以上続きました。
結局このクライアント様とは今でも連絡が取れず、返事は一切なしの状態です。

そのトラブルに対して、どのように対応しましたか?

まず、連絡を確認してもらう旨のメッセージを2回送りました。
それでも反応がなかったため、クラウドワークスから「連絡催促」の申請を2回行いましたが、反応はありません。
最終的にクラウドワークス事務局に事情を説明して、事務局側で検収・支払いを行ってもらえました。

トラブルが起こらないように気をつけていることを教えてください。

初めてのクライアント様から依頼が来た際には、必ず「評価」を確認するようにしています。
評価件数が少なかったり、「連絡が取れない」などのコメントがあったりした場合は仕事を見送るようにしています。

事例3:納品した記事を「いらない」と言われて報酬をもらえなかった

3人目は、サトウさん(20代女性)です。

Webライター歴を教えてください。

約2年

クライアントとのトラブルについて、どのようなことがあったのか詳しく教えてください。

指定時間通りに依頼された記事を納品したのに「やっぱりいらない」と言い出して、お金を払いたくないというクライアントがいました。

そのトラブルに対して、どのように対応しましたか?

結局お金をもらうことができませんでした。
トラブルは自分で解決する必要があるなということを強く感じました。

トラブルが起こらないように気をつけていることを教えてください。

1番大事にしていることは、納品日や報酬額などを事前にしっかりと把握しておくことです。
クライアントを見極めて、仕事をするかどうかを考える必要があります。

事例4:生き方まで否定してくるクライアント

4人目は、はにゃにゃさん(30代女性)です。

Webライター歴を教えてください。

約9年

クライアントとのトラブルについて、どのようなことがあったのか詳しく教えてください。

アパレルのWebカタログやメルマガ、ホームページ記事のライターをやっていました。
販売しているアパレルのヒアリングをしたり、実店舗に訪れて商品に触れてみたり、自分なりに工夫して仕事をしていました。
でも、あまりにも修正が多くてうんざり。
もはや「社内の誰かが書いたほうが早いのでは?」というほど、最初の文章とまったく違う文章に変わることもあり、自分のアイデンティティを見失いかけました。
ひどいときは私の生き方や生活まで否定されるので病みそうでした。
変わったクライアントさんでした。

そのトラブルに対して、どのように対応しましたか?

なんだかんだお金はしっかり払ってくれるクライアントさんだったので、とにかく言うことを聞いて歯向かわないようにしました。
言われたままに文章を書き続けました。
その後コロナにより契約が切れたのでホッとしたところです。

トラブルが起こらないように気をつけていることを教えてください。

生活のためには稼がないといけませんが、選ぶところはしっかり選び、嫌なことはきちんと伝えることが大切かなと思います。
楽しいほうがいいので、神経をすり減らしてまで仕事をする必要はないと感じています。

事例5:修正費用を支払わないと言われた

5人目は、のんさん(40代女性)です。

Webライター歴を教えてください。

約5年

クライアントとのトラブルについて、どのようなことがあったのか詳しく教えてください。

何度も原稿の修正指示が入り、トラブルになったことがあります。
クライアントさんの意見が変更になるのはよくあることです。
対応するのも仕事のうちだと思いますが、修正指示が入ったあと、修正している最中に複数回にわたり修正が入ることがありました。
しかも追加修正ではなく、修正内容の変更です。
そのため、クライアントさんサイドの意見を取りまとめたうえで修正指示を出していただいたほうがミスを防げること、費用を抑えられることを伝えました。
それにも関わらず何度も修正をちょこちょこ加えた結果、修正費用が膨大になり、先方から支払わないと言われてしまったことがあります。

そのトラブルに対して、どのように対応しましたか?

お見積書に、修正1回あたりの単価を記載していたので、まずはその説明をていねいにしました。
その際、いつ、誰から、どのような指示があったかを一覧にまとめて先方に提出。
修正の指示はメールかチャットでいただくことが多く、電話での指示は間違いのないようにチャットで私から確認内容を送付していたため、記録が残っていました。

トラブルが起こらないように気をつけていることを教えてください。

このようなトラブルはつきものだと思っています。
だからこそ、修正の指示は「いつ」「誰が」「どのような内容」で出したのかを残すようにしています。
忘れがちなのが電話です。
電話では「言った」「言わない」になることが多いため、電話の内容は必ず文字にして先方に共有しています。

事例6:最初の指示と別のことを言われて修正させられた

6人目は、arisaさん(30代女性)です。

Webライター歴を教えてください。

約1年

クライアントとのトラブルについて、どのようなことがあったのか詳しく教えてください。

大体の文字数と内容を提示されたうえで契約をしました。
しかし追加が多く、その要求に全部応えると最初に言われていた文字数の3倍になるものでした。
また、記事を作成したあとに、最初に指定したこととは別のことを言ってきて修正させられ、時間を取られて困りました。
そのほかにも、最初にこちらが希望したジャンルとはまったく違うジャンルの記事を依頼されたこともあります。
定期的にお仕事をくれるクライアントさんではありましたが、適当だなと思いました。

そのトラブルに対して、どのように対応しましたか?

要求にすべて応えると文字数が3倍になることは伝えましたが、そのときは指摘しただけで向こうの言うままに作業しました。
クライアントさんは謝ってくれましたが、要求を変えることはなく「次回からは考慮しますのでお願いします」という感じでした。

トラブルが起こらないように気をつけていることを教えてください。

フリーランスなのでなめられないように気をつけています。
Webライターは、記事作成にかかる時間と報酬が割に合わないのが多いです。
しかし、あまりにもひどい案件が多すぎるので、最初にこちらから最低条件を伝えたうえで、仕事を依頼してもらっています。

事例7:納期に1日相違があった

7人目は、マイさん(40代女性)です。

Webライター歴を教えてください。

約5年

クライアントとのトラブルについて、どのようなことがあったのか詳しく教えてください。

街の情報発信をしているのですが、納期に関して1日相違があったことがありました。
1日だったのでしっかりとその納期には間に合ったのですが、LINE通話で約束した電話口でのやりとりだったので、言った言わないみたいな感じになってしまい面倒くさかったです。
今までお世話になっていたクライアントさんだったので向こうも譲歩してくれたのですが、クライアントさんにも編集作業があるでしょうし、納期に関してはしっかりと文面で交わすべきです。

そのトラブルに対して、どのように対応しましたか?

1日違いだったのですぐに納品できましたが、これが1週間なら大変だったと思います。
私はそこまで大きなトラブルが起きたことはありませんが、もっと大きな仕事をしている人は、なおさら書面で契約を交わしたほうがいいと思います。

トラブルが起こらないように気をつけていることを教えてください。

もちろんコピペは絶対にダメです。
私は街の情報を伝えているため、完全オリジナルの作品を作り上げています。
また、読む人がわかりやすいように書くことも大切です。
可能な限りクライアントさんには早く納品するように心がけ、信頼関係を築いています。

事例8:突然連絡が取れなくなった

8人目は、ゆうさん(30代女性)です。

Webライター歴を教えてください。

約4年

クライアントとのトラブルについて、どのようなことがあったのか詳しく教えてください。

依頼をいただいた相手と連絡がとれなくなりました。
仕事を依頼されて、少しずつ作業を進めながら打ち合わせをしている段階でした。
何度か打ち合わせに参加し、要望通りの案をいくつか提案したうえでOKをもらっていたので、非常に残念に思います。
連絡手段がメールだけだったので、送っても返信が一切来なくなったという状況です。

そのトラブルに対して、どのように対応しましたか?

メールは何度もしましたが、返信はありませんでした。
メールアドレスを変えて送ってみてもダメでした。
インターネットで相手の名前を調べて少しでも情報がわかればと思ったのですが、結局何もわからずじまいで、最後には諦めました。

トラブルが起こらないように気をつけていることを教えてください。

トラブルがあってから、メール以外の情報をチェックするようになりました。
所在がはっきりしている人や、会社からの依頼だけを受けています。
また打ち合わせの段階から、信頼できそうかよく見極めてから作業に取り掛かるようになりました。

事例9:自分勝手なクライアントの対応

9人目は、はみこさん(40代女性)です。

Webライター歴を教えてください。

約2年6か月

クライアントとのトラブルについて、どのようなことがあったのか詳しく教えてください。

長期契約で毎日納品を希望されましたが、途中でクライアントと一切連絡がつかなくなって困惑しました。
その後突然また連絡が来て「今日の夕方までに2000文字をお願いします」と言われて焦りました。
強く言うことができず、不信感が生まれました。

そのトラブルに対して、どのように対応しましたか?

言われたことに対して誠実に対応することを信念としているため、集中力を高めて執筆し、納品を完了しました。
不満を伝えるのではなく、できることをお返しする、ただそれだけです。
締め切り時間ぎりぎりになってしまいましたが、こちらの技術と能力をお見せできたと自負しています。

トラブルが起こらないように気をつけていることを教えてください。

とにかく連絡は密に行うように心がけています。
おおよその納品時刻は必ず伝え、急な修正にも対応できるように在宅時間も伝えています。
「できない」「無理です」と言うのではなく、「これならできますがいかがですか」という条件の提示をしています。

事例10:初めての仕事で報酬をもらえなかった

10人目は、せいざいさん(50代男性)です。

Webライター歴を教えてください。

約3年

クライアントとのトラブルについて、どのようなことがあったのか詳しく教えてください。

まだクラウドワークスに登録したばかりの時期でした。
普段仕事で論文や執筆などをしているので、普通にライティングはできるかなと当時は思っていました。
しかし実際に契約してみると文字単価は低く、内容についての要求も多く、まったく作業に見合わない状態。
最初は単価が低いのは仕方ないですが、なかなかクライアントからOKが出ず、時間をかけたのに報酬をもらえなかったことがあります。

そのトラブルに対して、どのように対応しましたか?

最初に起こったクライアントとのトラブルは泣き寝入り状態です。
しかし2回目からはクライアントの指示にくらいついて修正することで、なんとか報酬を確保しました。
もしかしたら自分よがりになっていたのかもしれません。

トラブルが起こらないように気をつけていることを教えてください。

クライアントの意図に沿って記事を作成しなければならないと実感し、気をつけています。
その先にいる読者の気持ちをイメージし、あくまでも基準は自分ではないことを肝に銘じました。

クライアントとのトラブルを回避するためにWebライターが気をつけるべきポイント

POINT

正直、Webライターを見下しているようなクライアントがいるのも事実です。

クライアントとのトラブルを回避するために、Webライターが気をつけるべきポイントを紹介します。

チェックポイント

クラウドソーシングに潜む危険を理解する

今回のアンケート調査は、クラウドソーシングサイトのクラウドワークスで行いました。

ほとんどの内容がクラウドワークス内で起こったトラブルだと思われます。

  • 違う仕事を依頼された
  • 突然連絡が取れなくなった
  • 支払ってもらえなかった など

クラウドソーシングは個人情報を隠したままやり取りできるのがメリットです。

しかし個人のクライアントも多いため、さまざまなトラブルが起こるリスクを理解しなければなりません。

  • 報酬をもらえずに泣き寝入りした方
  • クラウドソーシング側で対応してもらった方

アンケート調査で「クライアントと連絡が取れなくなった」というトラブルを教えてくれたWebライターのなかには、両方の方がいました。

連絡が取れなくなったときの解決策を事前に知っておかないと、自分が損をしてしまいます。

なお、クラウドソーシングで悪質な案件を受けないためには、クライアントの情報をきちんと見極めることが大切です。

Webライターの仕事以外にも”悪質”だと感じる案件は多いため、悪質な仕事の回避方法をまとめた記事も参考にしてみてください。

事前にクライアントの情報を確認する

  • 会社の情報
  • 記事の掲載先
  • 文字単価(報酬)

仕事を受ける前に、上記の情報は最低限確認しておきたいところです。

Twitterなどで応募する場合、会社情報がわかっても文字単価(報酬)が記載されていないケースも多々あります。

「とりあえず応募しよう」ではなく、事前に問い合わせてみることが大切です。

私もとりあえずで応募して、失敗したことがあります。

クラウドソーシングでは確認が難しい部分もありますが、クライアントの評価などを見て「怪しい」と感じたら、スパッと画面を閉じましょう。

クラウドソーシングは初心者が利用しやすいプラットフォームですが、その分警戒心をもつことが大切です。

支払いまでの流れを聞いておく

Webライターがクライアントとのトラブルで多いのが、支払い関係での問題です。

個人で直接クライアントと契約する際は、支払いまでの流れを必ず確認しておきましょう。

Webライター側が聞かないと教えてくれないクライアントは意外と多くいます。

また、どのように請求書を発行するのかなども聞いておくと安心です。

クライアントによっては「毎月〇日までに送る」というルールを設けいているところもあります。

クライアントが個人だとあいまいな部分も多いので、最初にはっきりさせておくことが大切です。

記事単価の案件は文字数の目安を聞いておく

案件によっては文字単価ではなく、記事単価を設定しているところもあります。

必ず1記事あたりの文字数の目安を確認しておきましょう。

例えば「記事単価10,000円」と聞くと、高単価案件のように思えるかもしれません。

しかし、契約してみたら1記事あたりの文字数が10,000文字だったというケースもあります。

これだと文字単価1円になってしまいますね。

実は私自身も、記事単価で失敗した経験があります。

Twitter上では「報酬の高い案件」としてたくさんリツイートされ、かなり高倍率の案件でした。

でも実際はライター側の対応範囲がかなり広く、毎回リサーチにも時間がかかる内容。

まとめ記事が多いので、文字数も余裕で10,000文字を超えそうでした。

「事前に文字数を確認しておけばよかった」と後悔した経験です。

自分のスケジュールを優先する

正直、連絡がルーズなクライアントもいます。

Webライターは自分のスケジュールが狂わないように、きちんと要望を伝えることが大切です。

例えば私の場合「今月は5記事執筆できます」と伝えていたものの、KWの連絡が届いたのが10日頃だった……ということがありました。

当時は「催促するのも悪いな」と思って、何も言えなかったんですよね。

結果、苦しんだのは自分です。

なかなか連絡がないときは「〇日までにKWをいただければ5記事対応できます」など、やんわりと催促してみましょう。

見下されないように、自分の意思をはっきりさせておくことが重要です。

クライアントとのやりとりを保存しておく

メールやチャットなど、クライアントとのやりとりは消さないようにしましょう。

万が一トラブルが発生した場合でも、そのやりとりが証拠になります。

ときには記事が公開されてから「話が違う」となることもあるため、しばらく残しておくと安心です。

特に監修記事などは自分の責任が問われるため、公開後の対応についても明確にしておく必要があります。

今回のアンケート調査で「電話でのやりとりで納期に1日相違があった」という方がいました。

「言った」「言わない」で面倒なことになったようです。

納期や報酬など、重要なことは必ず文面で確認しましょう。

まとめ:Webライターはクライアントとのトラブルを回避するスキルも身につけよう

報酬が支払われない、音信不通になったなど、Webライターはさまざまなトラブルに遭遇する可能性があります。

Webライター自身で、トラブルを回避するスキルを身につけることが大切です。

なお当サイトでは、Webライターを対象に以下のようなアンケート調査も行っています。

Webライターの本音を聞いていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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