この記事の執筆・監修者
七瀬あみ
Webライターとして、年間150記事以上執筆。企業のメディアに携わることが多く、記名記事の実績もあります。現在はライターの育成にも力を入れています。
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Webライターは、自分が努力した分だけ報酬につながる仕事です。
しかし、さまざまな事情からすぐにやめてしまう方も少なくありません。
そこで当サイトでは、Webライターをやめたいと思ったことがある人、もしくはやめた人を対象に独自アンケート調査を実施。
リアルな体験談を教えていただきました。
- 報酬の低さへの不満
- クライアントとのトラブル
- 本業との両立 など
Webライターをやめたいと思う理由は人それぞれ異なります。
リアルな声を知ることで、抱えている迷いなどの解消につながれば幸いです。
目次
【10人聞いた】Webライターをやめたい気持ち、やめた理由
Webライター10人の、仕事をやめたいと思った理由、もしくはやめた理由を紹介します。
アンケート調査は「クラウドワークス
」にて行い、以下の項目に回答していただきました。
理由1:プレッシャーで気分が落ちてしまった
1人目は、まっくすさん(30代男性)です。
- Webライターをやめたい理由、もしくはやめた理由を詳しく教えてください。
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最初は書くことが楽しかったのですが、数をこなしていくうちに苦痛に感じてきました。
「もっと良いものを、良い表現を使って書かなければ」と思うと勝手にプレッシャーを感じてしまい、気分が落ちてきました。
また、報酬についての悩みもあります。
時間をかけて作業を行うわりには報酬が上がらず、いまいちな収入です。
いつまでも安い案件のままだと、自然とやる気も落ちます。
やめてもっと楽にできる仕事がしたいとも思っています。
理由2:突然報酬が3分の1になった
2人目は、y2さん(30代女性)です。
- Webライターをやめたい理由、もしくはやめた理由を詳しく教えてください。
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アパレルショップの商品について執筆しています。
ファッションが好きな私にとっては最高のお仕事だったので、すぐに応募し、採用が決まりました。
とてもていねいな対応で仕事をしやすかったです。
しかし突然システムの改良があり、ライター全員が始めた頃の報酬から3分の1になりました。
楽しい仕事なので一応続いてはいますが、報酬面を考えるとやめたいのが正直なところです。
報酬が下がった時点で何人もの方がやめました。
私も次の仕事が決まったらやめようと思います。
理由3:インタビューで怒られて嫌な気持ちになった
3人目は、マイさん(40代女性)です。
- Webライターをやめたい理由、もしくはやめた理由を詳しく教えてください。
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やめたいと思うことはたくさんあります。
例えば取材に行ったお店のおじさんに怒られたことがあります。
せっかく街のいいところを文章でアピールしようと思っているのに、初対面の人に怒られて嫌な気持ちになりました。
私が女性だからなめられているところもあるかもしれませんが、もうやめてしまおうかなと思いました。
また、色々なクライアントがいるため、クラウドソーシングで文字単価が0.1円の案件を見るとWebライター自体が嫌になります。
理由4:本業とのバランスが難しい
4人目は、なのかさん(30代女性)です。
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副業でWebライターをしています。
本業が忙しいときに納期が迫っていると、負担を感じてしまい「やめた方がいいかな」と思います。
また、きちんと調べて書いているのに何度も無意味な修正をお願いされ、とても安い文字単価(0.1円以下など)で大量に記事を発注されたこともありました。
ほかの副業(アフィリエイトやモニターなど)のほうが効率よく稼げるのではないかとも思っています。
理由5:クライアントから軽く見られるのが嫌
5人目は、moccoさん(50代女性)です。
- Webライターをやめたい理由、もしくはやめた理由を詳しく教えてください。
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クライアントから軽く見られることが多いのが嫌です。
個人でやっているというのもあるかもしれませんが、納品するまでは仕事をしていないみたいに適当に扱われます。
また、話しをすでに進めている状態で、突然契約を切られたことがありました。
いくらでも代わりがいる世界なのはもちろん理解していますが、すごく損をしていてやりきれない気持ちになります。
理由6:単価が低くて手数料が取られるのがつらい
6人目は、ぽんさん(20代女性)です。
- Webライターをやめたい理由、もしくはやめた理由を詳しく教えてください。
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某ライティングスクールで受講しながらWebライターとして活動していましたが、突然そのスクールの廃業を言い渡されて仕事がなくなりました。
現在はクラウドワークス経由で仕事を受注することもありますが、単価が安く、手数料もかなり取られるので、このまま続けていいものかと悩んでいます。
報酬がもう少し高く、手数料もかからなければ続けたいです。
しかし今はWebライターも飽和状態となっている部分があるので、難しいかなと感じています。
理由7:クライアントから納得のいかない指示をされた
7人目は、イチさん(40代女性)です。
- Webライターをやめたい理由、もしくはやめた理由を詳しく教えてください。
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文章を考えたり、本を読んだりすることが好きでWebライターを始めました。
クライアントとの打ち合わせや情報収集、執筆など、労力をかけて仕上げた記事に、何度も修正や加筆があると気が滅入ります。
クライアントの希望に合ったものを仕上げるのはいいことですが、事実をより誇張したり、訂正したりすると、Webサイトそのものが信じられなくなりました。
ときにはクライアントの指示により、情報の信憑性が損なわれるような記事を執筆するはめになったこともあります。
より多くの人に伝えたいという気持ちが折れてしまい、やめたくなりました。
理由8:本業との両立が難しくてやめた
8人目は、HIRATOMIさん(30代女性)です。
- Webライターをやめたい理由、もしくはやめた理由を詳しく教えてください。
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本業が忙しくなったため、なかなか副業に手が回らず、自己管理不足でWebライターをやめました。
なかなか報酬を上げることが難しく、雇われる立場でしたので思ったようにコントロールできませんでした。
本業や家庭との両立は思っていたよりもハードで、寝る時間も平均4時間ほど。
生活が続かなくなりました。
時間配分が難しく、スキルを自分で伸ばすのはとても根気のいる作業です。
理由9:Webライターの責任の怖さを感じてやめた
9人目は、うめさん(40代女性)です。
- Webライターをやめたい理由、もしくはやめた理由を詳しく教えてください。
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マニュアルがきちんとあったため、その通りにやれば安定的な収入になると期待していました。
しかし実際は、誰かがチェックしてくれるような案件ではありませんでした。
定期的に自分で記事をアップしなければならず、常に時間に追われ、不安を感じていた状態です。
いったん世に出してしまったものは取り消せないという責任の怖さを感じるようになり、結局Webライター自体をやめてしまいました。
理由10:クライアントとのやり取りで自己否定されている気持ちになる
10人目は、さむさん(40代男性)です。
- Webライターをやめたい理由、もしくはやめた理由を詳しく教えてください。
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常にやめたいと思っているわけではありません。
自分の趣味であるスポーツや、ビジネスマンとしての経験を「少しでも色々なところで発信できたら」という気持ちで始めたので、副業として割り切れています。
しかし、クライアントとのやりとりのなかで時々やめたい気持ちになることがあります。
「経験が浅い」「考察が甘い」という厳しい指摘を受けると、何だか自己否定されているようで、少しライティングに対して後ろ向きにならざるを得ません。
Webライターをやめたいと思ったときの解決策
Webライターをやめたいと思ったときの解決策を紹介します。
もし自分の状況と重なる部分があれば、できることがないか確認してみましょう。
自分のスキルをアップさせる
「低単価案件ばかり」「思うように稼げない」など、収入面の悩みでやめたいと思っているのであれば、自分がスキルアップすることも検討してみましょう。
- Webライティングを本格的に学ぶ
- SEOの深い知識を身につける
- 資格を取得して専門分野のライターを目指す など
Webライティングのスキルがアップするだけで、文字単価2円以上の案件に自信をもって挑戦できるようになります。
もしクラウドソーシングだけで仕事を受けて疲弊しているのであれば、すぐにTwitterから「#Webライター募集」「#ライター募集」と検索してみるべきです。
クライアントと直接契約ができる機会が広がります。
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苦手なクライアントから離れる
クライアントとのやり取りでストレスを感じている方は、案件を辞退して関係を断つ勇気も必要です。
仕事がなくなってしまう不安があるかもしれませんが、Webライターの募集はかなり多くあります。
思いきって次に進んだほうが、よい関係性を築けるクライアントに出会えるかもしれません。
ただし、いきなり音信不通になるのは絶対にNGです。
案件によっては「やめる1か月前までに申し出ること」などの条件があるため、きちんとクライアントに意思を伝えましょう。
サイト運営を始めてみる
「好きなことが書けない」「楽しくない」など、記事を執筆すること自体への不満でやめたい方は、自分でサイト運営(ブログ運営)を始めてみるのがおすすめです。
サイト運営を始めることで、以下のようなメリットがあります。
- WordPressスキルが身につく
- SEO対策に詳しくなる
- ポートフォリオになる
- 自分の好きな記事を書ける
- Webライター以外の収入源になる
私は今までWebライターとして多くの記事を納品してきましたが、企業のメディアがほとんどだったため、ポートフォリオで掲載できる記事がほぼありません。
代わりに運営サイトをポートフォリオとして提出し、いつも文字単価2円以上の案件を獲得していました。
文字単価の低い案件に執着するよりも、自分でコンテンツを保有していたほうがメリットが大きいです。
ほかの分野に目を向けてみる
Webライターの仕事を少しセーブして、ほかの分野に目を向けてみるのもおすすめです。
- オンライン秘書
- 動画編集
- SNS運用
- LP制作
- メルマガ運用
- YouTubeの台本制作
- イラスト など
上記のような仕事とWebライターを並行している方も多くいます。
正直、Webライターだけの生活を続けていると、少し病んでしまうことがあるんですよね。
新しいことを始めるのは勇気がいるし、最初は学ぶ必要があるかもしれません。
でも、新しいことを始めてみたら「Webライターよりも自分に合っていた」という発見につながる可能性もあります。
まとめ:Webライターをやめたいと感じたら、限界になるまで我慢しないことが大切
Webライターは未経験者でも挑戦できる仕事ですが、その分やめてしまう方も非常に多いです。
この記事では、やめたいと思ったときの解決策も紹介しました。
もし自分に当てはまる部分があれば、限界を感じる前に働き方を見直してみましょう。
なお当サイトでは、Webライターを対象に以下のようなアンケート調査も行っています。
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Webライターの本音を聞いていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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