現役Webライター、七瀬あみです。
編集・校正・校閲、Webサイトの構築など、幅広い業務に対応しています。記名記事や監修実績があり、BtoC記事が得意です。Webライターの育成にも力を入れています。
>> 運営者情報はこちら
Webライターは未経験者でも挑戦しやすいのがメリットですが、仕事をしていて大変なことやつらいこともたくさんあります。
それが理由で辞めてしまう方も少なくありません。
そこで当サイトでは、Webライター歴1年以上の方を対象に独自アンケート調査を行いました。
この記事では、Webライター10人に聞いた、仕事で「つらい」「大変だな」と感じたエピソードを紹介します。
私のエピソードやつらいときの乗り越え方も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
【10人のエピソード】Webライターの仕事でつらいこと、大変なこと
Webライターとして1年以上活動している方に聞いた、仕事で「つらい」「大変だな」と感じたエピソードを紹介します。
X上でアンケートの回答者を募集し、10名の方に協力していただきました。
- 調査媒体:X
- 調査日:2024年1月
- 質問内容
- Webライター歴
- 「つらい」「大変だな」と感じたエピソード
1:人として扱われなかった
1人目は、みおんさん(40代女性)です。
2:どんなに書いても終わりが見えない
2人目は、なおたけさん(40代男性)です。
3:最初はなかなか仕事が取れなかった
3人目は、田仲ダイさん(40代男性)です。
4:アバウトな修正依頼への対応
4人目は、梅澤浩太郎さん(30代男性)です。
5:相性の良くない案件を受けてしまった
5人目は、渡辺なおやさん(30代男性)です。
6:初めてキャパオーバーになった経験
6人目は、カミヤさん(40代男性)です。
7:修正の多さで自信を失いかけた
7人目は、神戸のどかさん(30代女性)です。
8:極端な文字数制限への対応
8人目は、ミキさん(30代女性)です。
9:スキル不足で難しさを痛感した経験
9人目は、めぐりさん(20代女性)です。
10:低クオリティな記事のリライト
10人目は、シン上田さん(50代男性)です。
【私の体験談】Webライターの仕事でつらいこと、大変なこと
ここでは、私がWebライターをしていて「つらい、大変」と感じたことを紹介します。
未経験者でも始められる仕事ですが、決して簡単な仕事ではないことを理解しておきましょう。
スケジュール管理での失敗
Webライターの仕事は、納期に間に合うように自分でスケジュール管理を行うことが重要です。
しかし、家族や自分の体調不良で思うように執筆できないこともあり、スケジュール管理がとても大変だと感じています。
ときにはほぼ徹夜状態で記事を仕上げて、納期ギリギリで提出することもありました。
副業の方ほど、本業に支障が出ないようにスケジュール管理を行うことが大切です。
予想以上にリサーチ時間がかかる案件
「このキーワードならあまり時間がかからないだろう」と見積もっていても、実際にリサーチしていると予想していた5倍以上の時間がかかってしまうこともあります。
Webライターは正しい情報を伝えなくてはいけないため、根拠のない情報は安易に執筆できません。
特に数字や効果効能が絡む記事ほど、その内容が正しいことを証明するソース(情報源)が重要になります。
自分の知識があったとしても、知識だけでは執筆できないのがWebライターの難しいところです。
納得のいかない修正対応
私の知識と経験がある分野の記事を執筆しているときに、「ここはおかしい。その内容はありえないからこう修正して欲しい」という指摘を受けたことがあります。
「私の一次情報なんだけどな……」と言い返したい気持ちをグッと抑えて、言われた通りに対応しました。
私のやってきたことが全否定された気持ちになり、とてもつらかったのを覚えています。
今でも思い出すとモヤモヤするできごとです。
レギュレーションがバラバラ
複数のクライアントから仕事を受注していると、レギュレーションがバラバラで混乱することがあります。
レギュレーションの例
A案件:行う
B案件:行なう
A案件:紹介します
B案件:ご紹介します、ご案内します
上記はほんの一例ですが、クライアントによって真逆くらい異なることもよくあるケースです。
執筆した記事の提出方法や、入稿場所も色々あります。
レギュレーションの多い案件ほど、神経を使うので大変です。
ファクトチェック不足の記事の編集
校閲をしていると、ファクトチェック不足で大幅な修正が必要になることがあります。
編集だけで数時間かかるケースもあり、かなり神経を使って大変です。
実は、どんなにきれいな文章を書くライターさんでも、正確な情報になっていないケースがかなり多くあります。
編集をしているだけでは気づかないこともあるでしょう。
一人ひとりのライターさんに、もっと意識してほしい部分です。
コミュニケーションを取りにくいクライアント
Webライターとして仕事をするうえで、円滑なコミュニケーションが取れる相手を選ぶことはかなり大事です。
どんなに条件が良くても、以下のような対応だと自分が疲弊してしまいます。
- メールの返信が遅い
- 一方的な要望しか伝えない
- 修正の指示がアバウト
- フィードバックがきつい
- 感謝の言葉が一切ない
忙しいのはわかりますが、確認したいことがあったときになかなか返信がないときはつらいです。
2~3日後にやっと返信があり、かなり作業がずれ込んで大変だったこともありました。
合わないクライアントとは、契約を終わりにする勇気も大切です。
Webライターの仕事がつらいと感じたときの乗り越え方
- 思うように稼げない
- ライティングスキルが向上しない
- スケジュール管理が難しい
- クライアントとうまくいかない など
自分の知識や経験を活かせるWebライターですが、思うようにいかなくて挫折してしまう方も少なくありません。
ここでは、仕事がつらいと感じたときの乗り越え方を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
私が実際にやってきた方法です。
初心者なら1~3か月は続けてみる
Webライターは年齢関係なく誰でも挑戦できますが、決して簡単な仕事ではありません。
もし「きつい、大変」と感じているのが初心者であれば、踏ん張る気持ちも必要です。
毎日取り組めるなら最低1か月、副業で時間がないなら最低3か月は継続してみましょう。
誰もがみんな、初心者からのスタート。
ほんの少しやってみただけで「自分にはできない」と決めつけるのはもったいないです。
仕事が増えるかどうかは、自分のスキルアップ次第になります。
覚悟して頑張りたい気持ちがあるなら、まずはライティングスキルをアップさせることに集中しましょう。
一度休んで気持ちをリセットする
お金を稼ぐために仕事を抱えすぎてしまうと、精神的に疲れきってしまい、体や執筆に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 集中できない
- 落ち着ける時間がない
- 家族に八つ当たりしてしまう など
もし上記のような状態になっているのであれば、思いきって一度休息をし、気持ちをリセットすることが大切です。
私もかなりつらくて、家族に八つ当たりばかりしていた時期がありました。
スケジュールが詰まっていると、思いきって休むことがなかなか難しいかもしれません。
しかし、気持ち的に不安定な状況のなかで執筆していると、不注意によるミスが増える可能性があります。
ほんの数日間でもいいので「〇日~〇日までお休みをいただきたいので、スケジュールの調整をしていただくことは可能でしょうか?」と、思いきってクライアントに相談してみましょう。
休んでいる間に、ほかの知識をインプットするのもおすすめです!
受注している案件を見直してみる
- 文字単価(記事単価)が低い
- クライアントの言い方がきつい
- いつも納期が短い など
つらい原因が受注している案件によるものなら、一度見直して整理してみるのがおすすめです。
特にクラウドソーシングで受注している場合は、極端に単価が低い案件が多々あります。
手数料も引かれてしまうため、少し損をした気持ちになるでしょう。
正直、Webライターを募集しているクライアントはとても多いです。
ある程度のライティングスキルがあれば、自分に合ったクライアントはきっと見つかるはず。
「仕事がなくなったらどうしよう……」と考えるのではなく、より良い条件の案件を獲得できるように、次のステップに進む努力をしましょう。
プロとしての自覚を持ち、案件を選べるようになるのが理想です。
SEOは苦手だけど、取材なら楽しく仕事ができているという方もいます。
ライティングの範囲を広めてみる
Webライターの主な仕事は、Webサイト上に掲載する記事を書くこと。
そのライティングスキルを活かして、もっと広い分野で活動することができます。
- Webメディア記事
- ブログ記事
- インタビュー記事
- コラム
- 文字起こし
- プレスリリース
- LP制作
- メルマガ
- 動画のシナリオ
- SNS運用代行
- 商品の説明文 など
なかには記事の執筆と同時にアイキャッチ画像や図解の作り方を覚えて、デザインの勉強を始めた方もいます。
SNSの運用代行やオンライン秘書の仕事と掛けもっている方も意外と多いです。
Webライターとして「わかりやすくまとめるスキル」があれば、さまざまな仕事に応用できます。
自分にできること、興味のあることを探してみましょう。
Webライターの仲間を見つける
SNSなどでWebライターの仲間を見つけることも、つらいときの乗り越え方の1つです。
特にX(Twitter)上では、Webライターをしている方のアカウントがとても多くあります。
「つらいのは私だけじゃない」とわかると同時に、「もっと頑張ろう」という気持ちになれるかもしれません。
ただし、他人と比較しすぎてネガティブな気持ちにならないようにしましょう。
ブログ運営に挑戦してみる
「自分の知識や経験を発信したい」という気持ちが強い方ほど、理想と現実のギャップを大きく感じる可能性があります。
残念ながら、自分の知識を活かせる案件にタイミングよく出会える可能性は低いです。
ライバルが多い案件ほど、難易度も高くなるでしょう。
好きなことを発信したいのであれば、ブログ運営に挑戦してみるのもありです。
以下のようなメリットがあります。
- 好きなテーマで記事を書ける
- ポートフォリオになる
- WordPressスキルが身につく
- SEO対策も身につく
- 収入を得られる可能性がある
ただし、個人でブログを開設する際は「YMYL」に該当するジャンルに注意することが重要です。
薬機法や景品表示法など、知っておくべき知識もたくさんあります。
きちんと調べてから挑戦してみてください。
まとめ:Webライターの仕事が「つらい、大変」と感じたら働き方を見直してみよう
Webライターは、誰でも稼げる簡単な仕事ではありません。
人それぞれ、異なる理由でつらさや大変さを感じています。
そのまま放置すると大きなストレスになるため、自分がつらいと感じている原因を洗い出すことが大切です。
働き方を見直し、環境を変えるために行動しましょう。
なお当サイトでは、Webライターを対象に以下のようなアンケート調査も行っています。
Webライターの本音を聞いているので、ぜひ参考にしてみてください。