七瀬あみ
編集・校正・校閲、Webサイトの構築など、幅広い業務に対応しています。記名記事や監修実績があり、BtoC記事が得意です。Webライターの育成にも力を入れています。
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Webライターはクライアントとダイレクトにやり取りをしなければならないため、些細なことからトラブルになるケースも少なくありません。
なかには「報酬が支払われない」「音信不通になった」など、悪質なクライアントが存在するのも事実です。
そこで当サイトでは、Webライターの本音をリサーチするために独自アンケート調査を行いました。
15人のWebライターに聞いた、実際にあったクライアントとのトラブルを紹介します。
その内容は本当にひどいものばかり。
目次
【ひどい話】Webライター15人が体験したクライアントとのトラブル事例
15人のWebライターに聞いた、実際にあったクライアントとのトラブルを紹介します。
残念ながら、ひどいクライアントがいるのも事実です。
トラブルが起こらないように、良いクライアントばかりではないことを知っておきましょう。
- 調査媒体:X、クラウドワークス
- 調査日:2024年1月
- 質問内容
- Webライター歴
- 実際にあったクライアントとのトラブル
プロフィール写真は、ご本人様から許可をいただいたうえで掲載しています。
1:3か月遅れでやっと入金してもらえた
1人目は、ミキさん(30代女性)です。
- Webライターの仕事をしていて「これはひどい」と思った経験はありますか?
-
いくつかありますが、やはり入金と連絡の遅延は信頼関係を崩すなぁと感じます。
特に記憶に残っているのは、入金の遅延です。
期限内に入金されなかったので督促しましたが、2回も流された経験があります。
結局3回目の督促で入金されましたが、本来の入金期限から3か月の遅延です。
普段から連絡が遅いクライアントだったので、不信感が募り、継続は辞退しました。
2:本契約になって豹変したクライアント
2人目は、カミヤさん(40代男性)です。
- Webライター歴を教えてください。
-
約2年10か月
- Webライターの仕事をしていて「これはひどい」と思った経験はありますか?
-
僕が駆け出しの頃、受注したクライアントさんが非常にシビアでした。
テストライティングのときはかなり優しかったのですが、本契約になった途端に豹変したのです。
「1文字でも誤字脱字は許しません」「1つでもミスしたら契約を切ります」など、とにかく厳しい。
案の定、修正依頼が来たのですが、修正1つにつきメールが1通来るのでメールボックスがすごいことになっていました。
メッセージ内容も「こんなに修正あるなんて信じられません」「こちらの仕事が手一杯になりました。どうしてくれるんですか?」と、かなり厳しいお叱りのお言葉ばかり……。
Webライターの世界をほとんど知らない僕は「これがWebライターの世界なのか。これをみんなやってるんだ」と信じ込み、修正を打つタイピングの手が震えていたのを今でも鮮明に覚えています。
僕が体験したなかで、今だから「これはひどい」と思えるエピソードです。
3:仕事の進め方に関するトラブル
3人目は、田仲ダイさん(40代男性)です。
- Webライターの仕事をしていて「これはひどい」と思った経験はありますか?
-
仕事の進め方に対して「ひどい」と感じた経験があります。
1か月先に取材に伺う案件で、事前にクライアントさんやカメラマンと取材内容や段取りを打合せする予定でした。
「打合せ日を連絡する」と言われたまま取材1週間前になったので、こちらから連絡をしたものの、返信がありません。
連絡がないまま時間が経った結果、取材日の1日前に取材時間のみの連絡が来たのです。
打合せもしない状態で良いものは作れないと思い、抗議とお断りの連絡をしました。
それに対する返信もなく、がっかりしたことを覚えています。
4:テストライティングでだまされた
4人目は、梅澤浩太郎さん(30代男性)です。
- Webライターの仕事をしていて「これはひどい」と思った経験はありますか?
-
テストライティングでだまされたと感じたことがあります。
クラウドソーシングで「文字単価1.5円」の案件があり、応募しました。
すると「500円で2記事」のテストライティングの提出を求められました。
合格したかったので、渾身の記事を2つ書いて提出したのですが、結果は不合格。
30人くらい応募者がいたので「自分のスキル不足のせいだから仕方がない」と、そのときは思っていました。
ところが、そのすぐあとに、同じクライアントがまったく同じ条件で募集をしていたのです。
テストライティングと称して、激安な単価で記事を書かせる手法だったことに気づきました。
ライターをだますようなやり方はひどいと思います。
5:報酬が支払われずに連絡が途絶えた
5人目は、なおたけさん(40代男性)です。
- Webライターの仕事をしていて「これはひどい」と思った経験はありますか?
-
何度かありますが、最初の継続案件で報酬が支払われないという死活問題に直面したのが印象的です。
納品した翌月末に入金されるはずでしたが、まったく連絡が来ません。
Chatwork・メール・直接電話・手紙など、あらゆる手を尽くしましたが無理でした。
「これも経験か……」と一旦諦めて、違う案件を探して3週間ほど経過したときに、ようやくメールの返信が来ました。
結果的に支払ってもらえたのですが、二重に支払いの連絡が来たり、金額が間違っていたり……。
スムーズなコミュニケーションが取れず、すぐに辞退の連絡を入れました。
6:未払いのまま飛んだクライアント
6人目は、渡辺なおやさん(30代男性)です。
- Webライターの仕事をしていて「これはひどい」と思った経験はありますか?
-
契約を解除をしたあと、報酬が未払いのままクライアントに飛ばれたことがあります。
時給制の業務委託で受注していたのですが、クライアントと方針が合わずに揉めました。
パワハラに近いような強い口調で詰められて、精神的にも消耗していました。
結果的に辞退したのですが、報酬は未払いの状態です。
働いた時間が無駄になってしまいました。
7:案件のグループから強制退場させられた
7人目は、みおんさん(40代女性)です。
- Webライターの仕事をしていて「これはひどい」と思った経験はありますか?
-
自分の調子が良いときには仕事をどんどんまわすのに、都合が悪くなった途端、チャットワークのグループから強制退場させられたことがあります。
まだ初心者の頃で、文字単価0.5円〜0.7円の仕事をこなす日々。
文字単価や執筆文字数、仕事の断り方など、あまりわかっていなかった頃でした。
納期までに対応できないと伝えても「ライター不足のため変更は受け付けられません」といった状態です。
Webライターとしての成功事例も知らなかったため、「世の中のライターさんはこんなものだろう」と思い、狭い視野の中で生きていました。
今思い返すと、とてもひどい案件です。
8:言い方のきついフィードバック
8人目は、めぐりさん(20代女性)です。
- Webライターの仕事をしていて「これはひどい」と思った経験はありますか?
-
自分がWebライターとして参加していた案件で、ディレクターさんのフィードバックに「ひどい」と思ったことがあります。
自分がされたわけではなく、他のライターさんへのメッセージを見ていて感じたことです。
「ここ意味わかりません」
「記事のテーマちゃんと理解してないんですか?」
「これじゃ表現使えません」
といったコメントばかり。
たとえ記事に感じたことが事実であっても、伝える言葉の選び方が違うんじゃ……とハラハラしていました。
9:ライターを見下した案件の募集
9人目は、シン上田さん(50代男性)です。
- Webライター歴を教えてください。
-
約15年6か月
- Webライターの仕事をしていて「これはひどい」と思った経験はありますか?
-
少し前にひどいと思ったことがありました。
しっかりしていそうな企業がライターを募集していたので応募したら、1文字0.5円の仕事……。
某トップタレントをイメージキャラクターに使っているような大手の会社だったので、正直がっかりしました。
ライターの仕事を見下している何よりの証拠です。
苦言をしっかり呈して、パスしました。
10:突然アダルトな文章を求められた
10人目は、ひろこさん(30代女性)です。
- Webライターの仕事をしていて「これはひどい」と思った経験はありますか?
-
私の専門分野について執筆をお願いしたいということで請け負いましたが、だんだん違う内容のアダルトな文章を求められるようになりました。
報酬単価もよくなかったので「これは話が違う」と先方に申し出たところ、「女性に任せるんじゃなかった。これだから女は仕事を頼めないんだ」などのパワハラや、女性を見下すような言葉を投げかけられて、仕事を終わることになりました。
不愉快な思いをしてまで続けたくなかったので、これはこれで良かったと今では思っています。
11:納品後に連絡が取れなくなった
11人目は、ゆんさん(30代女性)です。
- Webライターの仕事をしていて「これはひどい」と思った経験はありますか?
-
クラウドワークスにて、初めて取引するクライアント様から記事の作成を依頼されたときのことです。
依頼段階では連絡もスムーズで迅速な対応だったため、安心できると思っていました。
しかし、記事を納品した途端に連絡が取れなくなってしまい、検収作業が滞り、報酬が支払われない状態が1か月以上続きました。
結局このクライアント様とは今でも連絡が取れず、返事は一切なしの状態です。
最終的にクラウドワークス事務局に事情を説明して、事務局側で検収・支払いを行ってもらいました。
12:「いらない」と言われて未払いになった
12人目は、サトウさん(20代女性)です。
- Webライターの仕事をしていて「これはひどい」と思った経験はありますか?
-
指定時間通りに依頼された記事を納品したのに「やっぱりいらない」と言い出して、お金を払ってくれないクライアントがいました。
最後までお金をもらうことができず、今思い出してもかなりひどい経験です。
13:納期に1日相違があった
13人目は、マイさん(40代女性)です。
- Webライターの仕事をしていて「これはひどい」と思った経験はありますか?
-
街の情報発信をしているのですが、納期に関して1日相違があったことがありました。
1日だったのでしっかりとその納期には間に合ったのですが、LINE通話で約束した電話口でのやりとりだったので、言った言わないみたいな感じになってしまい面倒くさかったです。
今までお世話になっていたクライアントさんだったので向こうも譲歩してくれたのですが、クライアントさんにも編集作業があるでしょうし、納期に関してはしっかりと文面で交わすべきだと感じました。
14:生き方まで否定するひどいクライアント
14人目は、はにゃにゃさん(30代女性)です。
- Webライターの仕事をしていて「これはひどい」と思った経験はありますか?
-
アパレルのWebカタログやメルマガ、ホームページ記事のライターをやっていました。
販売しているアパレルのヒアリングをしたり、実店舗に訪れて商品に触れてみたり、自分なりに工夫して仕事をしていました。
でも、あまりにも修正が多くてうんざり。
もはや「社内の誰かが書いたほうが早いのでは?」というほど、最初の文章とまったく違う文章に変わることもあり、自分のアイデンティティを見失いかけました。
ひどいときは私の生き方や生活まで否定されるので病みそうでした。
変わったクライアントさんでした。
15:突然連絡が取れなくなった
15人目は、ゆうさん(30代女性)です。
- Webライターの仕事をしていて「これはひどい」と思った経験はありますか?
-
依頼をいただいた相手と連絡がとれなくなりました。
仕事を依頼されて、少しずつ作業を進めながら打ち合わせをしている段階でした。
何度か打ち合わせに参加し、要望通りの案をいくつか提案したうえでOKをもらっていたので、非常に残念に思います。
連絡手段がメールだけだったので、送っても返信が一切来なくなったという状況です。
クライアントとのトラブルを回避するためにWebライターが気をつけること
正直、Webライターを見下しているようなクライアントがいるのも事実です。
対応がひどいクライアントとのトラブルを回避するために、Webライターが気をつけるべきポイントを紹介します。
クラウドソーシングに潜む危険を理解する
匿名で仕事を募集できるクラウドソージングでは、悪質な案件が存在するのも事実です。
- 違う仕事を依頼された
- 突然連絡が取れなくなった
- 支払ってもらえなかった など
個人のクライアントも多いため、さまざまなトラブルが起こるリスクを理解しなければなりません。
報酬が支払われないときなどの解決策を事前に知っておかないと、自分が損をしてしまいます。
「最初の1か月は文字単価0.3円、その後2.0円にアップ」など、条件の良すぎる案件には注意しましょう。
最初から継続させるつもりがない案件である可能性が高いです。
クラウドソーシングで悪質な案件を受けないためには、クライアントの情報をきちんと見極めることが大切です。
Webライターの仕事以外にも”悪質”だと感じる案件は多いため、悪質な仕事の回避方法をまとめた記事も参考にしてみてください。
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クラウドワークスのやばい案件を実例で公開!悪質な仕事の回避方法を知ろう
CrowdWorks(クラウドワークス)はやばいという意見をよく見かけます。そこでスキルマニアでは、1年以上ワーカーとして仕事をしている方に独自アンケート調査を実施しました。過去に経験した悪質な案件や見極め方などを聞きましたので、ぜひ参考にしてみてください。
事前にクライアントの情報を確認する
仕事を受ける前に、どんな会社が募集しているのかはできれば確認しておきたいところです。
X(Twitter)から応募する場合、プロフィールに会社名があれば検索してみましょう。
普段のポストを確認し、どんな人が募集しているのかも見ておくと安心です。
クラウドソーシングでは確認が難しい部分もありますが、クライアントの評価を見て「怪しい」と感じたら、スパッと画面を閉じましょう。
本人確認や評価のない新規アカウントの場合は、悪質な手法を繰り返している人である可能性があります。
支払いまでの流れを聞いておく
Webライターがクライアントとのトラブルで多いのが、支払い関係での問題です。
個人で直接クライアントと契約する際は、支払いまでの流れを必ず確認しておきましょう。
Webライター側が聞かないと教えてくれないクライアントは意外と多くいます。
また、どのように請求書を発行するのかなども聞いておくと安心です。
クライアントによっては「毎月〇日までに送る」というルールを設けいているところもあります。
クライアントが個人だとあいまいな部分も多いので、最初にはっきりさせておくことが大切です。
記事単価の案件は文字数の目安を聞いておく
案件によっては文字単価ではなく、記事単価を設定しているところもあります。
必ず1記事あたりの文字数の目安を確認しておきましょう。
例えば「記事単価10,000円」と聞くと、高単価案件のように思えるかもしれません。
しかし、契約してみたら1記事あたりの文字数が10,000文字だったというケースもあります。
実は私自身も、記事単価で失敗した経験があります。
X(Twitter)上では「報酬の高い案件」としてたくさんリツイートされ、かなり高倍率の案件でした。
でも実際はライター側の対応範囲がかなり広く、毎回リサーチにも時間がかかる内容。
まとめ記事が多いので、文字数も余裕で10,000文字を超えそうでした。
「事前に文字数を確認しておけばよかった」と後悔した経験です。
自分のスケジュールを優先する
正直、連絡がルーズなクライアントもいます。
Webライターは自分のスケジュールが狂わないように、きちんと要望を伝えることが大切です。
例えば私の場合「今月は5記事執筆できます」と伝えていたものの、KWをもらえたのが10日過ぎだったことがありました。
当時は「催促するのも悪いな」と思って、何も言えなかったんですよね。
結果、苦しんだのは自分です。
なかなか連絡がないときは「〇日までにKWをいただければ5記事対応できます」など、やんわりと催促してみましょう。
見下されないように、自分の意思をはっきりさせておくことが重要です。
クライアントとのやりとりを保存しておく
メールやチャットなど、クライアントとのやりとりは消さないようにしましょう。
万が一、トラブルが発生した場合でも、そのやりとりが証拠になります。
ときには記事が公開されてから「話が違う」となることもあるため、しばらく残しておくと安心です。
特に監修記事では自分の責任が問われるため、公開後の対応についても明確にしておく必要があります。
今回のアンケート調査で「電話でのやりとりで納期に1日相違があった」という方がいました。
「言った」「言わない」で面倒なことになったようです。
納期や報酬など、重要なことは必ず文面で確認しましょう。
仕事を断る勇気をもつ
Webライターは自分自身で仕事を探し、スケジュール管理を行わなければいけません。
つまり、一人ひとりが経営者のような存在です。
うまく連携がとれないと自分が疲弊してしまいます。
- クライアントの対応が適当
- パワハラに近い言い方をされる
- コミュニケーションが取りにくい
- 報酬が上がる見込みがない
上記のような悩みがあるなら、仕事を断ることも1つの対策です。
ただし、横暴な態度になったり、案件の途中で突然やめたりすると相手に迷惑がかかります。
日頃の感謝を伝え、余裕をもって辞退する旨を伝えることが大切です。
理由があって断るのは決して悪いことではないので、「NO」と言える勇気をもちましょう。
また新しいことにチャレンジすれば、さらに良いクライアントと出会えるかもしれません。
まとめ:ひどいクライアントは意外と多い!Webライター自身で注意することが大切
報酬が支払われない、音信不通になったなど、Webライターはさまざまなひどいトラブルに遭遇する可能性があります。
Webライター自身で、トラブルを回避するスキルを身につけることが大切です。
特に匿名で利用できるクラウドソーシングは、悪質なクライアントが多いので注意しましょう。
なお当サイトでは、Webライターを対象に以下のようなアンケート調査も行っています。
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