この記事の執筆・監修者
ほうらい
保育補助として保育園で働きはじめ、退職するまで7年間勤務。その間、産休や育休を利用しながら保育士資格を取得しました。現在は2児の母で育児に専念しています。
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保育士証の写真は、ご本人様より提供いただいたものを掲載しています。
保育士は、幼い子どもの命を預かる大切な仕事。
無邪気で予想外の行動に驚いたり、思わず笑ってしまったり、毎日が刺激的です。
「仕事がきつい」「給料が安い」など色々なことを言われていますが、やりがいや思い出もたくさんあります。
そこで当サイトでは、保育士の本音をリサーチするために独自アンケート調査を行いました。
この記事では、10人の方に聞いた保育士のやりがいを紹介します。
ほうらい
これから保育士を目指す方は、ぜひリアルな声を参考にしてみてください。
目次
【保育士10人に聞いた】やりがいを感じたエピソード
保育士としての勤務経験がある10人の、やりがいを感じたエピソードを紹介します。
アンケート調査は「クラウドワークス
」にて行い、以下の項目に回答していただきました。
1:保護者と喜びを共有できた
ちはるんるんさんの保育士証
1人目は、ちはるんるんさん(20代女性)です。
- 保育士をしていて、やりがいを感じたエピソードを教えてください。
-
子どもの成長を間近で見て、子どもや保護者と喜びを共有できたことです。
年長児を担任していたときに鉄棒が流行っていて、逆上がりを練習しできるようになる子が少しずつ増えてきた頃、Rちゃんは何度も練習を繰り返すもののなかなか成功せず一度諦めてしまいます。
しかし、休みの日にも公園で練習していたようで、Rちゃんに相談し再び練習を再開。
周りの友達に励まされながらチャレンジすると、ついに1人で逆上がりに成功!
その日にRちゃんとお母さんと喜び合ったことが本当に嬉しくて、保育士をしていてよかったなと感じられたできごとでした。
2:幼い頃に見ていた2人が結婚・出産をした
りんごさんの保育士証
2人目は、りんごさん(30代女性)です。
- 保育士をしていて、やりがいを感じたエピソードを教えてください。
-
離席や部屋から脱走することが多かった子が、運動会やお遊戯会を経て卒園式でほかのお友達と並んで最後まで参加することができたときや、4月にまとまりがなかったクラスが3月には一丸となってまとまって仲良く過ごすことができているところを見るとやりがいを感じます。
保育士として長年働いていると、手のかかった男の子と、その子のお世話を良くしていたしっかり者の女の子が結婚をし、子どもが産まれたということがありました。
Instagramで私を探してお知らせしてくれて、夫婦で子育てを頑張っているところを見てとてもやりがいを感じました。
3:卒園が近づくと特にやりがいを感じる
oolooさんの保育士証
3人目は、oolooさん(30代男性)です。
- 保育士をしていて、やりがいを感じたエピソードを教えてください。
-
常にやりがいを感じていますが、もっとも強く感じるのは1月〜3月の時期です。
就学や卒園に向けて大きな節目が迫るなかで見える成長があり、1年間見てきたクラスの最初の様子を思い出します。
また、保護者や子ども関係なく、感謝されることから感じられる喜びややりがいは大きいです。
4:担任はもう1つの家庭のような存在
すずさんの保育士証
4人目は、すずさん(30代女性)です。
- 保育士をしていて、やりがいを感じたエピソードを教えてください。
-
保育士をしていて辞めたいと感じるときは多々ありますが、それでも辞めないのはそれ以上にやりがいのある仕事だと感じているからです。
子どもに求められたり、自分にしかできない仕事を任されたりするとやりがいを感じます。
また、担任は自分のもう1つの家庭のような感じがあり、同僚と一緒にクラス運営をしていく中でのやりがいや達成感があると感じます。
つらいときも子どもたちの無邪気な笑顔に救われることがたくさんありました。
5:子どもの成長を間近で感じられる
さんごさんの保育士証
5人目は、さんごさん(20代女性)です。
- 保育士をしていて、やりがいを感じるたエピソード教えてください。
-
保育士としてのやりがいは、子どもの成長を間近で感じられることです。
どの年齢でも身体や心の成長は著しく、その瞬間に立ち会える喜びは計り知れません。
また、自分の保育がその成長に影響してくることも多く、援助や関わり方次第で子どもの考え方や発達の支えになることを経験してきました。
例えば未満児の場合は、園で初めて立つことができたとき、言葉を話すようになったとき。
以上児では心の成長が大きく見られ、友達との関係性が深まったり、自分の思いを伝えられたりする場面を間近で見たりしたときに喜びとやりがいを感じました。
6:保育士1年目で受けもったクラスを卒園まで見守れた
ぬんさんの保育士証
6人目は、ぬんさん(20代女性)です。
- 保育士をしていて、やりがいを感じたエピソードを教えてください。
-
保育士1年目に年少で受けもった子どもたちが1年間で数えきれないくらい成長し、一緒に生活をするなかでお互いの信頼や楽しさが生まれ、自分自身の成長ややりがいを感じることができました。
その子たちが年長になったときにまた受けもつことができ、最後の卒園まで見送ることができたときの達成感とやりがいは、今まで感じることのない涙のあるものでした。
7:保護者と一緒に子どもの成長を喜べた
spさんの保育士証
7人目は、spさん(30代女性)です。
- 保育士をしていて、やりがいを感じたエピソードを教えてください。
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トイレトレーニングがうまく進められたとき、保護者から感謝されて嬉しかったです。
自宅での声かけのタイミングや褒め方を保護者に伝えて一緒にやっていけたとき、トイレでできる回数が増えていったとき、成長を感じられてやりがいを感じました。
うまくいかないことも多いですが、根気強く継続し、子どもだけでなく保護者とも一緒に頑張れるとより嬉しいです。
保護者も日々悪戦苦闘しているので、忙しい毎日に寄り添って対応することも大切だなと思いました。
8:子どもたちにとって安心できる存在になれた
りーふさんの保育士証
8人目は、りーふさん(30代女性)です。
- 保育士をしていて、やりがいを感じたエピソードを教えてください。
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私は0歳児、1歳児、2歳児の乳児クラスを担当しています。
成長がとても著しく、昨日できなかったことが今日できる、次の日も新たなことができたなど、毎日成長を見ることができます。
子どもの成長を保護者と共有し、喜び合うことができるととてもやりがいを感じます。
また、担当をしていた子どもたちが幼児クラスになってからも「〇〇先生大好き!」「〇〇先生と遊びたい!」などと言ってきたり、ときには甘えてきたりすると、「小さい頃に十分に関わりをもったことで、大きくなっても安心できる存在でいてくれているんだ」という喜びも感じています。
9:子どもたちの純粋な笑顔を見られる
すけさんの保育士証
9人目は、すけさん(30代女性)です。
- 保育士をしていて、やりがいを感じたエピソードを教えてください。
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日々成長・変化していく子どもを支えることは、保育士最大の使命であり、やりがいです。
子どもの成長はとても早く、1年の間でさまざまな変化があります。
例えば、昨日までできなかったことでも次の日になるとできるようになっていたり、多くの子どもたちの成長と変化を、保育士は直に見守ることができます。
このような子どもの成長過程に携われるのは、保育士ならではの醍醐味です。
そして何よりも子どもたちの笑顔!
仕事をするうえで、子どもたちの純粋な笑顔を見ることができるのは幸せなことです。
10:短い期間しか働けなかったけどやりがいがいっぱい
なむるさんの保育士証
10人目は、なむるさん(20代女性)です。
- 保育士をしていて、やりがいを感じたエピソードを教えてください。
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20歳のときに新卒で保育士になり、個人的な事情があり1年度間だけ務めました。
そのときお世話になった保育所長、直属の上司の先生、先輩たちのことは5年たった今でも忘れられず、感謝の気持でいっぱいです。
保育士をしてやりがいを感じたことは3つあります。
1つめは、悩んでいる保護者の話を聞き、サポートをしたときに感謝されたことです。
2つめは、子どもたちと打ち解けあえたこと。
クラスの子はもちろん、ほかの年齢の子たちとも信頼を築くことができ、たくさん元気をもらいました。
3つめは、退職してから保護者の方に連絡をもらったことです。
そこには担任をしていた子が小学1年生になったランドセル姿があり、思わず涙が出ました。
保育士をやって良かった、ありがとうと思います。
私が保育士にやりがいを感じた瞬間
私は7年ほど保育園で働いていましたが、なによりも子どもの成長を間近で感じられることが保育士の仕事の楽しさであり、やりがいだと思います。
特にイベントをやりきったときや、担当していた子どもが卒園を迎えたときは、達成感や成長を感じることができました。
やりがいだけでなく、喜びや感動など、さまざまな気持ちが入り交じります。
また、卒園のときに保護者から「子どもの様子をしっかりと伝えてもらえて安心できました」と感謝の言葉をいただいた瞬間も嬉しかったです。
ほうらい
保護者との関わり方など、自分のやってきたことに自信をもつことができました。
ほかにも「子どもがどうしたら楽しんでくれるかな」と考えていると、自分も自然と楽しい気持ちになれて、やりがいにつながります。
私が保育士資格を取ろうと思った理由でもあるのですが、楽しくて笑っていられる仕事ってとても幸せだなと思ったんです。
お散歩や行事を通して四季を感じる瞬間や、子どもの動きや発言で愛おしさやおもしろさを感じる瞬間。
ほうらい
どんなに疲れていても、子どもといると自然と笑顔になれるんですよね。
保育士として働く魅力
保育士として働く魅力はとても多く、正直ここでは書ききれないほどです。
大きく分けて、どのような魅力があるのかを紹介します。
子どもの成長を近くで感じられる
乳幼児期の子どもの成長は著しく、昨日までできなかったことが突然できるようになるなど、目まぐるしい成長がたくさんあります。
- 歩けるようになった
- ボタンを留められるようになった
- 初めてトイトレが成功した
- 逆上がりができるようになった など
一生に一度しかない大切な瞬間を、保護者よりも先に目にする機会も多いです。
特に乳幼児期は大人の存在が欠かせません。
さまざまな経験をさせてあげることで成功や失敗を学び、守るべきルールなどを教えていく必要があります。
失敗しても諦めずにチャレンジできるように、子ども自身の自己肯定感を高めてあげることも大切です。
子どもたちの努力する姿を近くで見て、一緒に成功を喜べることは、何度経験しても嬉しい瞬間。
疲れているときでも、子どもたちの無邪気な笑顔を見るととても癒されます。
働く保護者をサポートできる
保育士は、大切な子どもの命を預かる仕事。
保護者が安心して仕事に行けるようにサポートをするのが、保育士の大きな役割でもあります。
働く保護者は、子育てに対してさまざまな悩みをもつ方も多いです。
「保育園ではできるのに、家ではうまくできない」といった保護者からの相談もよくあります。
ほうらい
さまざまな悩みに寄り添いながら、一緒に成長を喜べる瞬間はとても嬉しいです。
また、保育士は保護者に代わって、子どもたちにさまざまな経験をさせてあげられます。
働く保護者をサポートできるのは、保育士ならではの大きな魅力です。
自分自身も成長できる
保育士として仕事をしていると、子どもと一緒に自分自身も成長できます。
大きな行事をやりきったあとは、特に達成感でいっぱいです。
一人ひとり性格が異なるように、保育には「絶対こうすればいい」という正解がありません。
常に子どもたちの反応などを見ながら一人ひとりに対応していくため、何年経っても学ぶべきことが多い職業です。
男性も女性も、保育士としての経験が自分自身の子育てに活かせる部分もあるでしょう。
季節を感じながら生活できる
保育士は、リアルタイムで季節を感じながら生活をできるのも魅力です。
子どもたちと一緒にお散歩をしたり、その季節ならではのイベントをしたり、常に季節の風景や温度を肌で感じられます。
どんぐり拾いや雪遊びなど、どの季節も全力で過ごす子どもたちの姿がとてもかわいいです。
大人になって就職をすると、常にリアルタイムで季節を感じながら生活をする機会は少なくなります。
特に室内で仕事をしていると、夏の暑ささえはっきりと思い出せない方も多いのではないでしょうか。
ほうらい
季節を感じながら子どもたちと楽しく生活できるのは、保育士ならではの魅力です。
まとめ:保育士はやりがいや魅力がいっぱい
正直、保育士の仕事量は多く、大変なことが積み重なって辞めてしまう方も少なくありません。
しかし、それ以上にやりがいや楽しさがあり、保育士という仕事に誇りをもっている方も多いです。
ほうらい
当サイトでは、保育士を対象に以下のようなアンケート調査も行っています。
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ほうらい
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