この記事の執筆・監修者
ほうらい
保育補助として保育園で働きはじめ、退職するまで7年間勤務。その間、産休や育休を利用しながら保育士資格を取得しました。現在は2児の母で育児に専念しています。
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保育士証の写真は、ご本人様より提供いただいたものを掲載しています。
保育士は、毎日子どもたちの笑顔をたくさん見られる魅力的な仕事です。
仕事がきついと感じることもありますが、「保育士になってよかった」と思えるできごともたくさんあります。
そこで当サイトでは、保育士の本音をリサーチするために独自アンケート調査を行いました。
10人の方に聞いた、保育士をしていて1番思い出に残っているエピソードを紹介します。
ほうらい
心温まるエピソードばかりなので、ぜひみなさんの体験談を読んでみてください。
目次
【保育士になってよかった】思い出のエピソード10選
保育士としての勤務経験がある10人の、1番思い出に残っているエピソードを紹介します。
どれも温かい気持ちになれるエピソードです。
アンケート調査は「クラウドワークス
」にて行い、以下の項目に回答していただきました。
1:気がかりだった子の成長
ちはるんるんさんの保育士証
1人目は、ちはるんるんさん(20代女性)です。
- 保育士をしていて、1番思い出に残っている子どもたちとのエピソードを教えてください。
-
年長児を担任していたとき、3月生まれで月齢が1番下のHくんがクラスにいました。
Hくんは精神面や理解力でも少し幼い部分があり、クラスの子たちとの関わりの中でトラブルになることが多い子でした。
話を聞くことや、集団の中で生活をすることが苦手な子で少し困っていました。
しかし彼の想いをていねいに受け止めていくことで、少しずつ椅子に座る時間が長くなったり、集団の中で自分の意見を発表できるようになったりと、毎日少しずつではありますが4月当初と比べ本当に成長することができました。
大変なこともありましたが、彼と関わるなかで大切なことをたくさん教わり、私自身もいい経験となりました。
2:クラス一丸となって成功させたお化け屋敷
りんごさんの保育士証
2人目は、りんごさん(30代女性)です。
- 保育士をしていて、1番思い出に残っている子どもたちとのエピソードを教えてください。
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「お化け屋敷をしたい」という1人の子どもからの案で、1か月以上かけてクラス一丸となって準備をしました。
お化け作りなどの制作活動だけでなく、場所や開催日時を子どもたちで定期的に話し合いながら進めました。
ホールやパネルの使用許可、ポスターの作成など、子どもたち自身で必要なことを思い浮かべて、大人の手も借りながら開催することができました。
ほかのクラスの子たちが喜んでくれたときの笑顔は忘れられません。
園長の計らいでその日はそのまま会場を残し、お迎えの際に保護者にも体験してもらいました。
3:3年間受けもったクラスの卒園の日
oolooさんの保育士証
3人目は、oolooさん(30代男性)です。
- 保育士をしていて、1番思い出に残っている子どもたちとのエピソードを教えてください。
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3年間受けもったクラスの卒園の日が強く思い出に残っています。
幸運にも保育者・子ども・保護者と互いに良い信頼関係で結ばれ、もう少しだけ卒園の日が来ないで欲しいとも感じたことを覚えています。
証書授与での子どもたちの返事、門出の言葉、歌う表情など、泣きそうになるのを堪えながら参加しました。
最後に子どもたちから担任へのプレゼントで泣いてしまうと、それまでは泣いていなかった子どもまで泣いてしまったことが1番思い出に残っています。
4:産休に入るときに子どもたちからもらったプレゼント
すずさんの保育士証
4人目は、すずさん(30代女性)です。
- 保育士をしていて、1番思い出に残っている子どもたちとのエピソードを教えてください。
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私は現在の職場は新卒からずっと勤めている職場なので、ここで結婚と産休を取らせていただきました。
産休に入るときに担任をしていた子どもたちから、色紙と歌のプレゼントをしてもらいました。
私の大きなお腹を撫でて、「先生元気な赤ちゃん産んでね!また遊ぼうね!待ってるよ!」と言って抱きついてきてくれたことは今でも忘れません。
また、赤ちゃんのときに受けもっていた子が卒園するときに「先生今までありがとうございました」とお礼を言われたときは、この仕事は辞められないと思った瞬間です。
5:バラバラだったクラスが1つにまとまった
さんごさんの保育士証
5人目は、さんごさん(20代女性)です。
- 保育士をしていて、1番思い出に残っている子どもたちとのエピソードを教えてください。
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入園当初は毎日「おうちに帰る」と泣いていた子や、園のルールが分からずに走り回る子、手が出てケンカになる子、一言も話さずじっとしている子など、さまざまな子どもたちが集まったクラスでのスタートでした。
しかし、多くの行事を経験し、遊びをとおして自分の思いを言葉で伝えられるようになり、友達と一緒に遊ぶことができるようになりました。
1年の終わりにみんなで手をつなぎ、円をつくって好きな歌を歌ったときに、涙が溢れてきました。
「みんなと一緒が楽しい」「先生が大好き」など、そんな言葉が子どもたちから聞けるようになったことはとても嬉しかったです。
6:「先生のような保育士になりたい」と言ってもらえた
ぬんさんの保育士証
6人目は、ぬんさん(20代女性)です。
- 保育士をしていて、1番思い出に残っている子どもたちとのエピソードを教えてください。
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年少のクラスを受けもったとき、今日でこのクラスが終わって明日からは年中になるという日に、自分のクラスの子が「大きくなったら先生のような保育士になりたい」と強く言ってくれたことです。
それは保護者の方も知っており、「先生がいたからすごく楽しい1年が過ごせた」と言ってくださり、胸が熱くなりました。
保育士をもっと頑張ろうと思えた瞬間です。
いつも私の名前を呼んで手を振ってくれたり、思い出を語ってくれたりと、思い出に残ることだらけです。
7:成長を感じられた生活発表会
spさんの保育士証
7人目は、spさん(30代女性)です。
- 保育士をしていて、1番思い出に残っている子どもたちとのエピソードを教えてください。
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行事の生活発表会に向けて劇の練習をしていて、日に日に上手になっていく姿が見られました。
そして本番では、お母さんたちに見せようと頑張る子どもの姿を見れた瞬間に、頑張って良かったなぁと思いました。
行事は準備が大変ですが、毎回毎回が良い思い出になり、自分も子どもも成長を感じられる瞬間でした。
保護者からも喜ばれて、行事の大切さを知りました。
8:野菜を子どもたち自身で育てて苦手を克服
りーふさんの保育士証
8人目は、りーふさん(30代女性)です。
- 保育士をしていて、1番思い出に残っている子どもたちとのエピソードを教えてください。
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2歳児クラスで野菜を育てていたときのことです。
この時期の子どもたちは野菜が苦手な子が多く、給食でも残すことがよくあります。
そのときはナスを育てていたのですが、育てているときはまだ食べている野菜と育てているものが同じ物と結びつかず、「水をあげるのが楽しい」という感じでした。
実になってからはいつも食べている野菜だと分かったのですが、自分で育てた野菜ということで愛着があり、調理している姿をじーっと見ていました。
そして、いつも野菜をほとんど食べない子が試食を楽しみにし、1口食べると「もっと食べたい!」と泣きました。
苦手な野菜を自分が育てたことで好きになったことがとても思い出に残っています。
9:みんなで頑張ったお遊戯会
すけさんの保育士証
9人目は、すけさん(30代女性)です。
- 保育士をしていて、1番思い出に残っている子どもたちとのエピソードを教えてください。
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自分の受けもったクラスのお遊戯会での出来事が印象に残っています。
振り付けから衣装、音源まで、あれこれ悩みながら選びました。
まだ小さな子どもたちに教えていくのは大変なことで、「難しいよー」「できないよー」と悪戦苦闘しながらも、一生懸命振り付けを覚えていく子どもたち。
お家でもたくさん練習した様子が伝わってきて、なんだかウルウルしてしまう場面もありました。
保育園の舞台上での本番は、みんな可愛い衣装にチェンジして、リズムに合わせて踊る姿が退職した今でも思い出します。
10:年長さんの雰囲気が変わった瞬間
なむるさんの保育士証
10人目は、なむるさん(20代女性)です。
- 保育士をしていて、1番思い出に残っている子どもたちとのエピソードを教えてください。
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私が勤務していた保育所は積極的に歌を歌うところで、1歳児クラスの子たちもそれなりに楽しんでいました。
しかし、全クラス合同の歌の練習会になると集中力が欠けてイタズラをしたり、違うところへ走ってしまったり……。
そんな日々のなかであるときから、年長さんの歌の雰囲気が変わったんです。
気持ちや向き合い方が変わって、本気が伝わってきました。
そのときは1歳児クラスの子たちも目が釘付けになり、「かっこよかったー」と言っていました。
大人の私たちが聞いても本当に素晴らしかったできごとで、今でも忘れません。
私が保育士になってよかったと感じたこと
私が最初に担当したのは0歳児クラスでした。
そのときの子どもたちが5歳児クラスになって発表会をしているとき、赤ちゃんだった頃の姿を思い出して感動したことを覚えています。
ほうらい
子どもたちの成長を間近で見られるのは、保育ならではの魅力です。
また、卒園する保護者から「子どもの様子をしっかりと伝えてもらえて安心できました」と感謝されたことがあります。
そのときの私は、保育園での様子を見られない保護者のために、その日にあった楽しいエピソードを交えて園での様子を伝えるようにしていました。
やってきてよかったなと思えた瞬間であり、大切な子どもを預ける保護者に安心してもらえたことが嬉しかったです。
ほうらい
まとめ:保育士は心温まる思い出や魅力がいっぱい
保育士をしていると、子どもの気づきから教わることもたくさんあります。
どんな些細なことでも気になってしまうのが子どもの魅力であり、その無邪気さに癒されることはかなり多いです。
残念ながら私は子育てに専念するために保育士を辞めてしまいましたが、資格があることで再就職しやすいため、「保育士になってよかった」と感じています。
なお当サイトでは、保育士を対象に以下のようなアンケート調査も行っています。
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ほうらい
ぜひ色々な保育士のエピソードを読んでみてください。
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