
元保育士のライター、ほうらいです。
保育補助として保育園で働きはじめ、退職するまで7年間勤務。その間、産休や育休を利用しながら保育士資格を取得しました。保育補助時代には5歳児クラスの専任サポートや全クラスを回っての補助、事務仕事など、幅広い仕事を経験。資格取得後は乳児クラスの担任となりました。現在は2児の母で育児に専念しています。
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保育士は、保護者に代わって子どものお世話をするのが主な仕事です。
それ以外にも多くの仕事があるため、計画を見通して物事を進める力が求められます。
この記事では私自身の実体験をもとに、保育士の仕事内容をまとめました。
1日の流れや勤務時間など、どのような仕事をこなす必要があるのか確認しておきましょう。

実際にイメージしてみてくださいね!

保育士の仕事内容

保育士の仕事は子どもと関わることだけでなく、書類作成や保育計画の立案など、多岐にわたります。
私が実際に経験してきた仕事内容を一覧でまとめました。
- 保育環境を事前に整える(保育の流れや子どもの配置を考えておく)
- 歌、絵本の読み聞かせ
- 散歩への帯同
- 着替えや排泄など身の回りのお世話
- 体調管理
- 睡眠時の呼吸チェック
- 掃除
- イベント企画と準備
- 保護者対応 など
- 連絡帳
- 保育日誌
- おたより作成
- 保育年間計画
- 指導案(月案・週案・日案)
- 誕生日表の作成
- 壁面装飾の作成
- 毎月の製作の準備
- 保育所児童保育要録
- 破れた絵本の修理などの雑務
細分化すればもっとありますが、大まかに分けると保育に関する仕事と事務作業です。
担当する子どもの月齢や働く保育施設によっても異なるため、環境に合わせて対応する必要があります。

忙しいときは1日があっという間です。
保育士の勤務時間

保育施設によっても異なりますが、保育士の勤務時間は1日8時間が一般的です。
早朝保育や延長保育を導入している保育施設では、「早番・中番・遅番」でシフトを組んでいるケースが多くあります。

私が勤務していた保育園もそうでした。
土・日・祝日は基本的にお休みですが、保育施設によっては土曜日保育を行っているところもあります。
運動会や発表会、お祭りなど、保護者参加型の行事は土曜日に行うことも多いです。
土曜日の代わりに平日休みをとることもあります。
【実例】保育士の仕事内容と1日の流れ
私自身の実体験をもとに、保育士の1日の流れを紹介します。
子どもの年齢によって給食やお昼寝にかける時間は異なりますが、私が保育士として働いていたときの様子をまとめました。

目安として参考にしてもらえたら嬉しいです。
掃除やおもちゃを用意するなど、園児受け入れの準備。
保護者に子どもの体調などを確認してから、園に受け入れる。
出欠の確認、日付や天気を伝える、季節の歌を歌うなど。
幼児クラスでは、日直を決めて前に出てもらうこともある。
お散歩、製作、室内遊びなど。
子どもの手洗い、エプロン付け、机の移動、配膳など。
乳児クラスでは、準備している間に絵本を読み聞かせなどをして待つ。
幼児クラスでは、子どもたちと一緒に準備をすることもある。
アレルギーのある子どもの配膳チェック。
子どもたちが詰まらせることなどがないように、観察しながら食べる。
楽しく食事ができるよう補助する。
子どもたちの呼吸を5分おきにチェック。
連絡帳の記入。
日報や壁面作成などの事務作業。
イベントの準備。
おもちゃの消毒。
トイレ掃除など。
手遊びや歌など。
自由遊びをしてお迎えを待つ。
お迎え時に子どもの様子などを保護者に伝える。
上記以外にも、細かい仕事はたくさんあります。
ゆっくり休憩する時間があまりなく、保育士の1日はあっという間です。
保育士の仕事をしていて嬉しかったできごと

保育士の仕事内容はとても多いため、「仕事が大変」と言われることもよくあります。
しかし、それ以上にやりがいを感じる部分も多いです。

だから私は7年間楽しく続けられました。
ここでは、私自身が保育士をしていて嬉しかったエピソードを5つ紹介します。

卒園する児童の保護者から感謝された
卒園する児童の保護者から「子どもの様子をしっかりと伝えてもらえて安心できました」と言われ、感謝されたときはすごく嬉しかったです。
保護者は保育園での子どもの様子を見ることができません。
そのため、その日にあった楽しいエピソードを交えて、子どもの様子を伝えるようにしていました。
それが嬉しかったと言ってもらえたことで、やってきてよかったなと思えました。

保育士の伝え方によって、保護者の安心感も変わってきます。
保育補助として働いているときに頼りにしてもらえた
保育士にとって、誰が補助として入ってくれるかは大切です。
指示をしなくても動いてくれると、スムーズに保育を進められます。
私がまだ保育補助だった頃、とにかく積極的に動くようにしていました。
保育士さんから「入ってくれると助かります」と言ってもらえるようになれたことが嬉しかったです。
0歳から子どもの成長を見ることができた
保育補助として最初に担当した0歳児クラスの子どもたち。
5歳児クラスになってクリスマス発表会をしている姿を見たときに、赤ちゃんだった頃を思い出し、その成長に感動しました。

子どもたちが成長する姿を間近で見られたときが、保育士の仕事で1番感動します。
色々なイベントが成功した
保育士の仕事では、イベントの担当が必ず回ってきます。
初めて担当した避難訓練では、1人で避難訓練の主旨や気をつけることを、子どもたちにわかりやすく説明しなければなりませんでした。
とても緊張しましたが、練習の成果もあり、スムーズに終えられたことで自信につながりました。

避難訓練はとても大切なことなので、緊張感があります。
クリスマス会のときは、ほかの先生と2人で担当を任されました。
プチコントのような出し物をして、子どもたちが大笑いしてくれたことがとても印象に残っています。
ホッとしたのと同時に、とても楽しい経験になりました。
イベント担当として準備や練習をするのは大変ですが、やってみるととても楽しい仕事です。
急な変更も臨機応変に対応できた
日中の保育内容は事前に決めておくことが多いですが、雨やその他の事情で変更しなければならないことも多々あります。
担任になったばかりで、急な変更が必要になったときはとても焦りました。
しかし、担任をもつまえに保育補助をしていたこともあり、臨機応変な対応ができて嬉しかったのを覚えています。
ほかの先生がどんな流れで対応をしていたのかを思い出し、スムーズに室内遊びに切り替えることができました。
まとめ:保育士の仕事内容は多岐にわたり、1日があっという間に過ぎる

保護者に代わり、子どもの成長を近くで感じられるのはとても嬉しいことです。
特に0歳~就学前の子どもは成長が著しいため、一緒に喜びを分かち合う瞬間が多くあります。
保育士の仕事内容は多岐にわたるため、正直大変だと感じる部分も多いです。
でもその分、子どもたちや保護者が喜んでくれてたくさんの笑顔を見られたときは、「保育士でよかった」と実感します。

子どもたちの予想外の行動に、こちらが本気で笑ってしまうこともよくあります。
保育士のやりがい、大変なところ、思い出のエピソードをまとめた記事もありますので、保育士についてもっと詳しく知りたい方はぜひそちらもご覧ください。
独自アンケート調査を行い、10名の保育士さんに実体験のエピソードを教えていただきました。



自分に保育士の仕事が務まるか不安な方は、保育士に向いている人の特徴についてまとめた記事も読んでみてください。


